セブ島の新米おかん、ナイン(@blogbito)です。
- フィリピンにいる家族や彼女に、安い手数料で仕送りしたい
- 生活費を日本の口座からフィリピンの口座に移したい
突然ですが、あなたはフィリピンへ海外送金するとき、どんなサービスを使っていますか?
フィリピン在住4年目のわたしですが、フィリピンへの送金は”トランスファーワイズ”を利用するのが群を抜いてお得だと思っています。
というのも、トランスファーワイズは「為替レートが無料」だから。
フィリピンへの送金で安めの手数料を謳っているサービスといえば、セブン銀行や楽天銀行、ウエスタンユニオンなど沢山あるんですが、どのサービスでも「為替手数料」がかかるんですよね。
例えば楽天銀行は「送金手数料750円〜」と一見手数料が安いようにみえるんですが、送金手数料とは別途で「円 → ペソの為替に対して為替手数料」が乗せられます。
つまり、為替手数料がかかるということは、送金額が大きくなればなるほど、送金手数料が高くなるということ。
本日は「フィリピンの口座に安く・早く、そしてスマホ1つで簡単に海外送金できる”トランスファーワイズ”の仕組みと使い方」をご紹介します。
トランスファーワイズには”為替手数料”という概念がない
トランスファーワイズの最大の魅力「送金手数料が群を抜いて安い理由」について解説しますね。
銀行海外送金の仕組みと手数料が高い理由
まず、通常の銀行海外送金の流れから。
通常銀行間の海外送金は下記の流れで行われます。
銀行海外送金の流れ

- 送金手数料
海外送金に対する手数料 - 為替手数料
送金時の為替レートに上乗せされる手数料。送金額が多いと手数料は高くなる。 - 円為替取扱手数料 または リフティングチャージ
「円 → 外貨」「外貨 → 円」通貨の両替時にかかる手数料
「円 → 円」「外貨 → 外貨」同一通貨での送金時にかかる手数料 - コルレス手数料(中継銀行手数料)
送金銀行と受取銀行との間でコルレス契約(提携)がない場合、コルレス銀行料がかかる - 受取手数料
受取人の受取口座に支払う手数料
複数の銀行間を通して行われるため、事あるごとに手数料がかかるんですよね。
この複数の銀行間でかかる手数料を無料にしているのが、最近利用者が急増している「銀行を介さない送金サービス」です。
マネーグラムやウエスタンユニオンは、独自のネットワークで送金するため、銀行間の中継手数料や口座受け取りに手数料はかかりません。
送金日数も数分〜と、銀行送金に比べてとても早いのが魅力です。
ネット銀行では、セブン銀行。
セブン銀行はウエスタンユニオンと提携しているので、銀行間の中継にかかる手数料は無料です。
送金手数料だけじゃない。為替手数料は上乗せされている

とはいえ、現状どの送金サービスでも必要なのが「送金手数料」と「為替手数料」
そのサービスも、送金時にかかる「送金手数料」に関しては”最安◯◯円〜!”と表記されているんですが、為替手数料に関してはあまり触れられていませんよね。
通常の送金サービスはYahoo!ファイナンスなどの為替レートでは送金されません。
この為替レートに為替手数料として、手数料を上乗せしているんです。

海外送金したことのある方なら、こう思った経験があると思います。
これは「送金手数料」の他にも「為替レートが上乗せされているから」だったんですね。
トランスファーワイズの仕組み。為替手数料の上乗せがない理由
というわけで、本題です!
トランスファーワイズは何故「為替手数料を無料」としているのでしょう?
それはトランスファーワイズの仕組みにあります。
▼ こちらは公式動画がとってもわかりやすいです。
つまりトランスファーワイズは「海外送金」を行っていないんです。
世界各国にあるトランスファーワイズの口座を利用して、送金したい人同士をマッチングさせるサービスなんですね。
トランスファーワイズでの送金は、厳密には「国内送金」となるため、そもそも「為替手数料は必要ない」となるわけです。
トランスファーワイズ / ウエスタンユニオン / GCASH REMIT比較
では実際にどのくらい送金手数料が安いのか?
送金サービスの中でも安い「ウエスタンユニオン」「GCASH REMIT」と「トランスファーワイズ」を比較してみます。
*同日同時刻でのシュミレーションです。
まずはウエスタンユニオン
10万円送金すると、受取人が受け取る金額は 46,291ペソ。

GCASH REMIT
10万円送金すると、受取人が受け取る金額は 46,592ペソ。

トランスファーワイズ
10万円送金すると、受取人が受け取る金額は 47,706ペソ。

3サービスの受け取り金額比較
送金サービス | 送金手数料 | 受け取り金額 *10万円をフィリピンに送金 |
---|---|---|
ウエスタンユニオン | 2,000円 | 46,291ペソ |
GCASH REMIT | 1,350円 | 46,592ペソ |
トランスファーワイズ | 924円 | 47,706ペソ |
銀行送金より遥かに安いと評判の2サービスより、トランスファーワイズは「1,100ペソ以上」受け取り金額が多いですよね!
トランスファーワイズの場合、実際に手数料としてかかる金額は「送金手数料の924円」のみです。
手数料の高い銀行送金と比べると数千円の差がでます。
トランスファーワイズは安全?

トランスファーワイズってどこの会社?
トランスファーワイズは日本にも法人をもっており、英国TransferWise Ltdの100%子会社です。
また、三井物産とWiLが出資していて、世界でも注目されている会社なんですよ。
トランスファーワイズは安全ですか?
とはいえ、これまで銀行送金していた方は、みたことも聞いたこともない送金サービスに大事なお金を預けることに不安がありますよね。
TransferWiseは、Electronic Money Regulations 2011の下、英国金融行動監視機構(FCA)より金融機関としてサービスの運営を認可されています(認可番号:900507)。また、その他世界各国でも、その現地において法令遵守の観点から許可を得てサービスを運営しています。こちらから、取得済みのライセンス一覧をご確認頂けます。
日本では、関東財務局登録の下、資金移動業者として免許を取得しており、 お客様の資金は法務局にて信託保全されておりますので、万一、日本法人が破綻した場合でも、破産管財人を通して資金の分配が行われます。
とのこと。
履行保証金として法務局に保全されているなら、安心して利用できると考えてよさそうですね。
トランスファーワイズの評判

トランスファーワイズはレビューサイト「TrustPilot」で世界中で高評価を受けています。
Twitter界隈でも、
バンクーバーに留学する前に #transferwise 知ってたらどれだけ上手に換金できたことやら。空港のエクスチェンジでしてしまうとか阿呆なことしてたんだなぁ2年前の私。
Ikuto (@ikuto0608) 2018年7月15日
トランスファーワイズ登録簡単すぎだし、本人確認書類提出して数分で認証されたし、アプリもめちゃわかりやすいし、なんといっても送金手数料がなく、為替レートだけってのが本当に本当に本当に神すぎる、、しかも全然低レートじゃないし、、ほんと神😭😭😭
Marie (@Maaarie025) 2018年7月18日
家賃が近いのでTransferwiseで日本からマレーシアに15万円送金。手数料1183円、着金予定 5348.04RM。送金手数料を含む実質レートが1RM=28.04円。リアルタイム市場相場が27.87円なのでほとんどそのままみたいなものですな。あと日本国内の銀行振り込みに250円ね
どうなる阿部!? inペナン島 (@yoshiabe) 2018年7月12日
移住者や留学生からの評判がいいですね。
というわたしも、トランスファーワイズを使い始めたのはつい最近。

Twitterをみていて「わたしも何で早く使わなかったんだろう〜!」って共感してしまいました(笑)
トランスファーワイズのアカウント開設と送金手続きの流れ
インターネットがあればいつでもどこからでも送金手続きができるトランスファーワイズ。
パソコンを持っていない方でも、スマホだけでアカウント開設から送金手続きまで操作できます。
アカウント開設と送金手続き
では、サクッとトランスファーワイズのアカウント開設〜送金手続きの流れを紹介しますね。
マイナンバーや身分証の写真は、オンライン上にアップロードします。
携帯で裏表の写真を撮っておけば準備完了です!
アカウント開設
1. トランスファーワイズへアクセス
トランスファーワイズにアクセスします。

2. Emailアドレスとパスワードを入力
Emailアドレスとパスワードを入力します。

入力できたら「口座を開設する」ボタンをクリック。
3. アカウント開設完了
入力したEmailアドレス宛に、トランスファーワイズから確認のメッセージが届きますので、記載されたURLをクリックしてアカウント開設は完了です。

送金手続き
1. 送金シュミレーターで諸々確認
トランスファーワイズにアクセスします。

送金シュミレーターで、通貨や手数料・着金日数を確認します。

2. 送金人(あなた)と受取人情報の入力
送金人(あなた)の情報を入力していきます。
2-1. まずは、受け取り人の口座が「個人口座」か「法人口座」を選択。
わたしは自分の個人口座への送金だったので、個人口座を選択しました。

2-2. 住所や名前などの基本的な送金人情報を入力。
*後ほど本人認証の手続きがあるので「認証パートナーによる本人確認と住所確認をおこないます」にはチェックを入れておきます。

2-3. 受取り人を選択し、受取人情報を入力します。
わたしは自分宛ての送金だったので、BDO銀行の自分のペソ口座の情報を入力しました。

3. 本人認証
3-1. ここから本人認証です。

用意していたマイナンバー(通知カード)の写真や、必要に応じて運転免許証の写真をアップロードします。

まず「何をアップロードするか」を選択し、その後、撮っておいた身分証の写真をアップロードする、という流れで進めます。
3-2. アップロードが終わったら、送金理由の選択をします。

3-3. そして送金内容を確認して、

3-4. 利用規約も確認。どんどん次へ進みます。

4. TransferWiseに振込み
送金人と受け取り口座の登録と本人確認が終わると、トランスファーワイズの口座情報が表示されます。
あとで振り込む方は口座情報のメモをとっておきましょう。
*その場で入金しなくても、後ほど振込手続きをすれば問題ありません。

5. 送金手続き完了!
これにて送金手続き完了です。

アカウント開設の翌日に着金
わたしはフィリピンのBDO銀行へ送金手続きしたのですが、アカウント開設の翌日にはすでに着金していました。


スマホアプリで送金手続きするのが簡単で便利
あと、便利なのがトランスファーワイズのスマホアプリ。
2回目の送金手続きもこの通り。
ボタンをワンクリックするだけで、簡単に送金の手続きが出来ます。

インターフェイスが綺麗でわかりやすいので、インターネットが苦手な方でも直感で操作できると思います。

トランスファーワイズのデメリット・注意点

とはいえ、トランスファーワイズにも勿論デメリットがあります。
- 受け取りは銀行口座のみ
- 送金限度額は100万円まで
- マイナンバーは不要。ただしアカウント開設時に日本に住所が必要
受け取りは銀行口座のみ
トランスファーワイズでの送金受け取りは口座受け取りのみになります。
フィリピン人って口座を持っている人、極端に少ないですよね・・・。
フィリピン人家族や彼女に送金する場合は、銀行口座を持っているかどうかが大きなポイントになりそうです。
ちなみにフィリピン人夫(仮)がつい最近BDO銀行の口座開設したのですが、開設にかかった時間は約2週間程度。
費用(デポジットが必要)は2,000ペソ程度だったと思います。
仕送りなど定期的な送金予定がある方は、現地で口座を開設するよう家族や彼女に伝えてもいいかもしれませんね。
送金限度額は100万円まで
銀行送金だと300円送金できる銀行も多いのですが、トランスファーワイズの送金限度額は1回100万円まで。
大きな額の送金には向いていません。
マイナンバーは現状不要。ただしアカウント開設には日本の住所が必要
マイナンバーなしでもトランスファーワイズのアカウントを開設することは可能です。
ただし、アクティベーションコードをアクティベートしないと本開設とはならないため、郵送で送られてくるアクティベーションコードを受け取ることができる「日本の住所」が必要になります。
トランスファーワイズまとめ
いかがだったでしょうか?
トランスファーワイズ・・・数年前なら考えられなかった革命的な送金サービスですよね。
海外移住者にとっては本当に助かる送金サービスです。
送金限度額や受け取り方法の問題点はありますが、フィリピンへ安く送金したい方は是非ご参考にどうぞ!