セブ島の新米おかん、ナイン(@blogbito)です。
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どうにか相手のフィリピン人男性と離婚してもらいたいなあ。。
フィリピンの離婚について調べられていると思います。
フィリピン人同士の離婚に関する情報って本当に少ないですよね。
わたしも1年半ほど前までは「フィリピン人同士の離婚」について、躍起になって検索していたひとりです。
現在わたしたち(というか、フィリピン人パートナーと現フィリピン人妻)は離婚裁判中。
世界で唯一、離婚がない国フィリピンで離婚裁判「アナルメント」を進めている真っ最中です。
フィリピンに離婚制度はない
フィリピンでは国民のほとんどがカトリック教徒で、宗教の影響が政治にまで影響を及ぼしています。
- 人口の抑制 – 避妊や中絶・堕胎
- 離婚の合法化 – 協議離婚
というわけで。
世論的には離婚制度の導入へ動いてはいますが、2018年7月現在、まだまだ「協議離婚」が認められるには時間がかかりそうです。
フィリピンの離婚「アナルメント」とは?

フィリピン人同士の離婚は法律で認められていないのですが、合法的に離婚する方法はあります。
具体的には「婚姻の無効」か「婚姻の解除」を申し立てる離婚裁判を行う方法です。
- 結婚の無効 : ディクラレイト(Nullity Declaration marriage)
- 婚姻の解除 : アナルメント(Annulment)
日本のように協議離婚がないため、フィリピンで離婚を成立させようとすると、上記のうちのどちらかの裁判を起こす必要があります。
外国人とフィリピン人とが離婚する場合はまた別の離婚手続き「Recognition(リコグネーション)」が必要です。
下記はあくまでもフィリピン人同士の離婚の場合ですので注意!
では「ディクラレイト」と「アナルメント」どちらの離婚裁判を行う必要があるのでしょうか?
それはフィリピン人同士のシチュエーションによります。
婚姻の無効(Nullity of marriage)
- 未成年同士の婚姻
- 心理的無能力者との婚姻
- 近親婚
- 前婚の存在がある上での婚姻
- 前配偶者の殺害に関係した者の婚姻
- 相手方を錯誤した上での婚姻
- 婚姻許可証無しでの婚姻
- 婚姻挙行担当官不在での婚姻
- 証人無しでの婚姻
婚姻の解除 (Annulment of marriage)
- 精神異常者との婚姻
- インポテンスの男性との婚姻
- 性病持った者との婚姻
- 詐欺による婚姻
- 強迫による婚姻
- 一定年齢での両親の承諾無しでの婚姻
おそらくですが、多くのフィリピン人はお互い合意の上で結婚されていると思うので 「婚姻の解除 (Annulment of marriage)」に該当するケースが多いのではないでしょうか?
アナルメントにかかる時間と費用

アナルメントにかかる費用
離婚裁判を行うためにはまず弁護士に依頼する必要があります。
弁護士事務所によっても若干違いはあると思いますが、アナルメント専用パッケージ?のようなプランもあり、平均的に「10〜20万ペソ(約25万円〜約45万円)」と謳っているところが多い印象ですよね。
実際にわたしたちが相談にいった弁護士事務所でもパッケージがあり、「着手金5万ペソ・成功報酬5万ペソ」との話でアナルメントを進めました。
その他、意外と出費が痛いのは各書類の申請・登録・交付、セラピストへの費用など。
数千ペソ単位で頻繁に費用がかかります。
わたしたちがアナルメントをはじめたのが2015年12月。
2018年現在まだ裁判は進行中なのですが、すでに支払いが10万ペソを超えていますので、このままいくと25万ペソはかかるだろうなと予測しています。
中流階級以下のフィリピン人には20万ペソも払えるわけがなく・・・この国にシングルマザーが多いのも頷けますね。
アナルメントにかかる時間
一般的にアナルメントは2〜3年かかると言われています。
わたしたちがアナルメントをはじめたのが2015年12月で、1年半以上経っていますが、今でも公判まですすんでいません。
顧問弁護士さんにもちょくちょく連絡をとって急かしている(つもり)なのですが、やはり最低でも2年はかかるとのこと。
ただし「追加料金を払えば、1年で離婚できるスピードプランがうんぬん」ということも、相談に行った当初言っていた気がするので何でも賄賂のフィリピンでは追加料金を払えば、離婚を早めることは可能なのかも?と思ったりもします(笑)
あと何かにつけて急に呼び出しがあったりするので、時間もお金もかかります。
アナルメントのプロセスや期間・費用に関しては、わたしたちのケースとしてまた別途記事にしますね!
まとめ|フィリピンで協議離婚はないが事実上離婚は可能


わたしもこの事実を知って一瞬絶望しましたが「離婚の解除」であればフィリピンの法律上可能です。
離婚の解除(アナルメント)が成立すれば、再婚も可能ですよ。
ただ、一点注意したいのは「アナルメント」はあくまで「裁判」だということ。
変に、現フィリピン人夫や現フィリピン人妻と連絡を取ってしまうと、裁判で「合意の上での離婚」だとみなされて離婚できません。
離婚したいあまりに、現妻・現夫に連絡をとるのは控えましょう。
フィリピンには協議離婚はないのでご注意を!
私も、この件で悩んでます。彼女はTarlacという田舎町で、情報も少なく苦労したみたいです。現在東京の足立区に住む私と何とかできないかと情報を集めています。彼女とは東京足立区で昨年知り合いました。毎日メッセンジャーで連絡を取っています。彼女は水商売の経験はなく、去年Working permitも取っていたのですが、3月に期間途中で娘さん
の突然の妊娠で3月中旬に帰国し、引き裂かれました、もうあきらめようと思ったのですが、友人の助けもあり、今月う再開できました。
彼女は選挙で選ばれた、日本でいう民生委員みたいな立場で、いわゆる公職です。今月11月8日にTarlacで再開し娘さんや家族にも面談しました。もと旦那は現在台湾で別のフィリッピン女性と生活し、うわさでは子供もいるようです。10年以上音信不通ってないですよね。ぜひ、貴殿のご経験を教えてください
読みました。この情報はほんとに欲しいです。
彼女はTarlacに住んでいて、いろいろありましたが、日本で結婚したいのです。
よかったら、ぜひ連絡ください。東京足立区から愛をこめて
コメントありがとうございます!
> 10年以上音信不通ってないですよね。
フィリピン人はお金持ち以外離婚できないので、別居後そのまま放置で10年音信不通ということもありえないこともないと思います。
反面、旦那の稼ぎがない女性は、よく国外に出稼ぎにでて家族に仕送りをしています。
たとえ旦那さんと円満でも、ビザやお金のために「独身」「別居してから会っていない」と平気で嘘をつく女性が多いのも事実です。
家族を紹介されたとしても、残念ながら信頼できるとも限りません。
旦那さんも含めて家族ぐるみで嘘をつきます。
わたしの場合は彼と同棲していたにも関わらず、ある日こっそり彼に結婚されてしまいましたから(またの機会にゆっくり記事を書きます)同棲して1-2年は観察しないと本当のところは分からないと思います。
フィリピン人は日本人の想像のはるか斜め上の行動を取ったり、嘘をつく人がとても多い…ということは常に考えておいたほうがよいです…。
> 日本で結婚したいのです。
そもそもフィリピンには「離婚」という制度自体がないので、旦那さんと音信不通でも婚姻関係は消滅しません。
となると、まずは彼女の離婚が先ですよね。
フィリピンでは汚職が減っているので、独身証明書(CENOMAR)は偽造できないと思いますし、仮に手に入れて結婚できてもそれは「重婚」となり犯罪ですので、アナルメント裁判をする以外方法は無いと思います。
> 彼女は選挙で選ばれた、日本でいう民生委員みたいな立場で、いわゆる公職です。
フィリピンはコネ社会なので、公職に就かれていたなら弁護士のコネは必ずあると思いますよ。
もしくは吉田さんのご友人で、フィリピンの日系企業に勤めている方はいらっしゃいませんか?
日系企業の顧問弁護士をしている弁護士事務所であれば、まず変な弁護士はいません。その弁護士のロースクール時代の友人で、アナルメントに強い弁護士を紹介してもらえないかどうか頼んでみてはどうでしょうか。
わたしは勤め先の顧問弁護士にお願いして、アナルメント裁判の経験の豊富な弁護士を紹介してもらいました。
よい弁護士さんに出会えるとよいですね。
コメントありがとうございます。去年の11月に彼女の娘さんに子供ができ、Tarlac会いに行ってきました。女の子ですが、私は子供がいないため、その子をOUR Granddoaughter
と呼んでいいかと言ったら、最近OKですと言ってくれました。今後も大事にしていきたいと思ってます。また、娘さんもアナルメントには反対しないと言い、彼女は今年日本に再来し、私の家に来ると言ってくれました。いよいよ頑張ってお金を稼ぎ、彼女のアナルメントを進めたいと思ってます。今はメッセンジャーだけの更新ですが、まず、彼女の家にインターネットを入れパソコンを持っていき、交信したいですね。Tarlacではインターネット環境は結構高く、WiFiすらあまりよくありません。確かにそんな彼女でも小さい嘘はよくつきます。例えば、お金は送ったのですが、パスポートの延長に2ヶ月以上かかってます。彼女はどうしてかわからないとは言いますが、近所のフィリピーナもおかしいと言っています。まあ、まだまだいろいろな問題がありますが、頑張ります。
コメントありがとうございます!
ご家族とも円満なようで、順調でなによりです^_^
アナルメントもうまくいくよう心からお祈りしています!
法律で認められていないが、合法的に離婚できて再婚もできるとありますが、ほかのネット情報で結局どの離婚裁判やリーガルセパレーションでも離婚できたわけではないので結局 結婚できないからもちろん日本でいう籍が入れれないので、皆事実婚状態になるって聞きましたが?私は今出稼ぎ労働者フィリピン人男性と日本で知り合って付き合って将来一緒になろうと言っていて彼に母国に妻子がいます。彼いわく、現大統領ドゥテルテが結婚も含めた色々な法改正を今色々してして、将来離婚できるかもしれないと言っていますが…彼はナインさんがほかの記事でおっしゃっているとおり、優しくて明るくておおらかで側にいると楽しい気分にさせてくれて一緒にいて幸せです。決して騙されてはいません!
こんばんは。コメントありがとうございます!
> 婚裁判やリーガルセパレーションでも離婚できたわけではない
日本のように両者が「同意した上での協議離婚」は違法です。また、そもそも論ですが、離婚という制度自体が存在しないので離婚はできません。
*別居している、もう何年も会っていないから「離婚した」と言う(思っている?)フィリピン人が多いのでそこは注意です。離婚という法律がない以上、裁判なしで離婚は現状成立しません。
それに対し、アナルメントやリーガルセパレーションは合法で「離婚裁判」にあたります。
アナルメントはフィリピン人同士の離婚裁判のことを指し、実際に裁判まで行います。原告と被告人として法廷で戦い、裁判官が「ああ、もうこの2人はだめだね」と判定を下すことで正式に婚姻関係を解消することができるようになります。
ということで、Approvedされた後は籍がシングルに戻るので(婚姻歴は残るようですが)結婚できるはずです。
現在進行系で、現地の優秀な弁護士にお願いしているのでこれは確かだと思います。
> 現大統領ドゥテルテが結婚も含めた色々な法改正を今色々してして、将来離婚できるかもしれないと言っていますが…
おっしゃる通りです。ドゥテルテ大統領は法改正に前向きなようですよ。
また、相当数の「離婚したくてもできない」フィリピン人がいて、署名を集めたりFBで情報交換したりと、離婚の法改正に関して前向きな活動も盛り上がっているようです。
彼もよくネットで情報交換や情報収集しています!
ただ法改正となると数年はかかりそうですよね…今すぐに離婚したいということであれば、やはりアナルメントになると思います。アナルメントも2-3年はかかると思いますが…汗
> 優しくて明るくておおらかで側にいると楽しい気分にさせてくれて一緒にいて幸せです。
ですよね!笑
友人のフィリピン住在の日本人女性でも、フィリピン人男性と結婚したりお付き合いしている人が数人いますが、皆楽しそうです^_^
お幸せに♪
ご返信ありがとうございました!
そうですか〜〜。彼にも私にも、アナルメントを起こすだけの経済力は全くなく、この分だと将来のドゥテルテ大統領の法改正を待つしか希望はなさそうですね…少ないお給料の中から毎月半分はフィリピンの家族に送金しています。ただ結婚経験の全くない私、女性にとっては、将来自分の苗字が変わるのが夢なのですが…。
やっぱりそうですよね。フィリピン人達の中にも正式に離婚したい人達はいててもおかしくはないですよね。貧困層が多数で離婚裁判に多額の費用がかかるとなると。
実体験に基づいたナインさんのお話、情報、ブログの内容は、どのフィリピン情報サイトよりもとてもリアルで参考になります。今後何かありましたらまたコメントさせてもらっても良いですか^_^?
今現在の彼との関係は、世間的にいっても堂々と声を大にして言えるものでもなく、お国柄離婚もできないとなると心苦しいものがあります。周囲の反応も冷ややかで…ただ、一緒にいて幸せで価値観も合い、こんなに自分のことを愛して、大切にしてくれる人がこの世の中にいて、これからの将来(ちなみに私はそんなにもう若い年齢ではありません)、彼以上の男性は果たして現れるのか?と思います。
彼は本当に南国トロピカルからやってきた典型的なフィリピン人男性です^_^
こんにちは。コメントを読んでくださってありがとうございます!
アナルメントは時間もお金もかかりますので、多くのフィリピン人は離婚したくてもできず、シングルマザーで溢れかえっています…
法改正を望むばかりですが、宗教と蜜に関わる問題でもあるので…時間はかかりそうですね…(><) 現実問題として、結婚しなければ就労ビザや学生ビザを手に入れる以外、日本に住むこともできないですので結婚できるならしたいものですよね。 ただ、時間をかけてお互い理解できるので、考えようによってはお互いを理解し合うよい期間かもしれないです^_^ あまり更新できないのですが、またサイトに訪問してくださると嬉しいです! よろしくお願いいたします^_^
はじめまして!
突然のコメント失礼します。
私も現在フィリピン人の彼とお付き合いをしています。
しかし、彼には妻子がいます。ただ、6年前に別れ、別居に至ったようです。それ以来、彼は地元を離れ、現在はベトナムで働いています。
フィリピン人と付き合ってるというと周りの印象は冷ややかではありますが、私は彼を信じています。
そして、いずれは結婚したいと思う人です。
ですが、私も皆さんと同じくこの問題にあたってすごく頭を悩ませています。
なかなか同じ境遇の方々に出会えることがないのでついコメントしてしまいました。
何か乗り越える方法があるといいのですが…
はじめまして!コメントありがとうございます!
>フィリピン人と付き合ってるというと周りの印象は冷ややかではありますが、私は彼を信じています。
きちんと働いていらっしゃる方でしたら、きっと周りの理解もすぐに得られると思います^_^
私の友人たちの中にもフィリピン人男性と結婚し、今日本で暮らしている人たちがいますが、皆幸せそうです!
協議離婚という法的手段を取れないのは本当に困っちゃいますよね…;;
私の場合はフィリピンにいることから、アナルメントという手段を選びましたが…彼がベトナムにいらっしゃるなら手続きも大変ですよね。
ドゥトルテ大統領が離婚合法化にむけて努めてくれることを祈るばかりです。
突然失礼します。
少しでも皆様と情報共有できたらと投稿します。
2014年7月嫁(仮)比国へ帰国
2014年8月セネマ申請(12月取得)※1
2014年11月取り敢えず日本へ招聘(婚約者)
2015年1月大阪方面でセネマの問題発生※2
2015年1月ビザ却下※3
2015年7月弁護士に依頼※4
2015年8月手続き開始(以後2回法廷へ)
2016年8月アナルメント未完了
2017年8月裁判所結審完了(後は書類手続交付)
2018年3月嫁(仮)の親戚渡日(M氏※5)結審後、交付までの間に“〇〇オンブズマン”といった組織があってそこの通過が異常に遅く不透明だという情報をもらう
2019年1月やっと弁護士より連絡があり今年中にはアナルメント交付、セネマ取得となりそうな模様。※6
つまり私の場合約3年半経過で未完了です。
※1 当時で5-10万円だったかと(所謂ホンモノ筋のやつ)今は取得困難な上、詐称を行ったとして以後数年かそれ以上ビザの発給は見込めないと思われる。
※2 その書類を使って手続上、在日比大使館或は日本側入管のバックグラウンドチェック(既婚)が発覚した模様
※3 日本より在比日本大使館に直接電話。婚約者要件で招聘した為、Bグランドチェックした模様。他の官庁の例に漏れず、問題があるのはこちら側か相手側か以外の質問には一切応えないので、誘導質問で“そういう(彼女は既婚じゃないのかね?)”事由で却下と判断。
※4 確か全てパッケージで40-45万円位だったか?手付/中間/成功の3回払い。2015当時までの相場感で通常50-100万円だったと記憶。
※5 嫁(仮)の実姉の旦那。渡日経験豊富/日本語まずまず。夫婦仲は良いがゴニョゴニョの為に。。。4-5年前からアナルメントするも未完了。
※6 要するに、比側のヒストリーレコードにアナルメント(婚姻無効)が記載されなくてはならない。それによってセネマ(独身証明書)の発行申請が行える。といった模様。
日本側で欲しいのはこの独身証明書、ただそれだけ。
入館/大使館のチェックをパスるには婚姻無効の記載が必要。
ただただ、忍の一字で耐えております。
間違いや勘違い等ありましたらご指摘下さいませ。
コメントありがとうございます!
大変参考になりました….
アナルメントが認められても、CENOMARに記載されるのにまた時間がかかるんですね…。そういえば、彼のCENOMARも「未婚」から「既婚」にアップデートされるまで半年ほどかかった記憶があります。
※彼は私と交際中に元カノと結婚してしまったので、私たちが付き合った当初の彼のステータスは正真正銘のシングルだったんです(笑)
アナルメントの値段感や経緯もありがとうございます。こちらも大変参考になりました。
やはり相当な忍耐が必要ですね…
私の方も少し進展がありまして、今年の6月、よくも悪くもアナルメントの結果が出そうです。
ただ…45歳の日本人(男) さんのお話ですと、仮にアナルメントが認められたとしても、更に再婚の手続きにまだまだ時間がかかりそうですよね。
もうこうなったら「ゆっくり進めるしかないな〜」と思った次第です(笑)
貴重なご体験談をお寄せいただき本当にありがとうございました^_^